ケーブルを使わずに端末を載せるだけでiPhoneの充電ができる「ワイヤレス充電」。
近年家電製品でも急速に発展しているこのワイヤレス充電ですが、今回はこちらについて深く掘り下げてみたいと思います。

日本国内では2011年より、Qi(チー)という規格に対応したAndroid端末が登場し始めました。
ほかにもPMAなど、いくつかの規格がありますが、日本ではほとんどこのQi(チー)が主流となっています。

このワイヤレス充電の原理はというと、

■近接電磁誘導
Qi(チー)には電磁誘導という仕組みが使われており、磁界を発生させ、コイルを共振させることで電力が発生する仕組みになっています。
しかしこちらの方法ですと、コイル同士が離れるほど充電効率が低下してしまい、正確に合わせないと充電能力が高くないというデメリットがありました。

■フリーポジション
こちらは先ほどのデメリットを克服し、充電台のどこに置いても充電能力が高く保てます。
Qi(チー)はこの「フリーポジション」方式を採用しています。
これには 「マグネット吸引方式」「可動コイル方式」「コイルアレイ方式」の3つの方式 を用いて適切に位置合わせをしてくれる。

現在ではAndroidの一部の機種にのみ対応しておりますが、
専用の レシーバーシート等を使用すれば対応していないiPhoneなどでも使用が可能になります。

非常に便利なワイヤレス充電ですが、通常のケーブル接続に比べてまだまだ充電時間が遅いというデメリットもございます。

しかし現在発展途上であるこの分野では様々な革新的な技術が登場しております。

■距離10mでも使えるワイヤレス充電??
KDDIとOssiaが、新しいワイヤレス充電技術「Cota」を発表しました。
Wi-FiやBluetoothと同じ「電波伝送方式」を利用し、距離が10m離れていても最大1ワットまでの給電をしかも複数デバイスに供給できるというシステムです。こちらは2016年末には商用化が予定されており、自宅や社内に1台置いておけばもう充電が必要なくなるような環境になるかも?

噂されているiPhone7では、アップルのCEOティム・クック氏は「革新的な進化」「誰もが買い替えたくなるiPhone」との発言を残しておりますが、その進化がワイヤレス充電の搭載では?との声も根強くあります。Appleのことですから、今以上の革新的な技術を搭載してくれることに期待しましょう。

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